知っておきたいお茶の効能!
昔からお茶には解毒や抗菌の作用があるとされ、薬としての役割も持っていました。お茶に多く含まれるカテキンは、脂肪の酸化を防いで老化を遅らせたり、血中コレステロールの上昇を抑制する働きがあります。
お茶は薬だった!
中国ではお茶はもともと解毒剤や不老長寿の薬として広まっていました。宋の時代(960~1279年)には、嗜好品として飲まれるようになり、日本にも伝来します。
日本にお茶を広めた栄西禅師(臨済宗開祖)は、「喫茶養生記」の中でお茶の健康効果についてお話しをしています。お茶は体に良い飲み物として、江戸時代になると一般庶民にも広く飲まれるようになりました。
茶カテキンの効能
茶カテキンによりお茶が解毒作用や不老長寿の薬として飲まれてきました。カテキンはポリフェノールの一種で、お茶の渋みの元になります。
カテキンの効能には、肥満予防・血糖値の上昇抑制・殺菌抗菌作用(食中毒菌やピロリ菌、虫歯菌などの細菌の増殖を抑制)等があります。
カフェインの効能
お茶にはカフェインが含まれているものもあります。カフェインの効能としては眠気を覚まし、集中力や持久力を高める効果があります。
カフェインは摂り過ぎると不眠や下痢などを起こすことがあります。しかし、お茶にはテアニンという成分も含まれておりテアニンのリラックス効能によりカフェインの弊害が出にくいと言われています。
その他の栄養成分
お茶には、他にもビタミンやミネラル、食物繊維など体に良い成分が多く含まれています。特にお茶に含まれるビタミンCは熱に強く、野菜よりも効率的に摂取できます。
お茶の種類
お茶の種類はいろいろあります。同じ茶葉でも加工方法によって種類が異なり栄養成分もかわってきます。また、茶葉以外の植物を煎じたお茶もあります。
玄米茶
玄米茶は、煎茶や番茶(成長したあとの茶葉を使用した煎茶)に、炒った玄米を加えたお茶です。玄米の香ばしさと緑茶のうまみを同時に味わうことができます。
玄米茶には、緑茶の栄養素に加えて肥満や糖尿病予防に効果の高いγ-オリザノールや中性脂肪の増加を抑制するGABAといった栄養素が含まれています。
ほうじ茶
ほうじ茶は、煎茶を炒って作り、カフェインが少なく香ばしさとさっぱりとした口当たりのお茶です。
ほうじ茶のカフェインが少ないのは、若い茶葉に比べてカフェインの含有量が少ない成長した茶葉を使用しており、高温で炒めることでカフェインが減少しています。
カフェインが苦手な人におすすめなお茶となりますが、緑茶に含まれるカテキンやビタミンC、ミネラル類などの栄養素はきちんと摂ることができます。
そば茶
そば茶は、そばの実を煮出したお茶です。そば茶には、天然ルチンが含まれています。
天然ルチンは、血管を強くし柔らかくする作用があり血圧を正常値に近づけて動脈硬化や脳卒中の予防に効果があります。血流が改善し、代謝も上がる効果があります。