片頭痛とは・・・原因と症状について
片頭痛とは
片頭痛は、頭の中で血管が拡がることにより起こる症状でズキズキとした拍動性の痛みが生じます。こめかみから目のあたりが痛み、痛みの期間は4時間~数日間続く場合があります。
片側に症状がでる場合が多いですが、両側から痛むこともあり、光や音、においに敏感になります。
女性ホルモンと関連があるともいわれており、20~40代の女性に起こりやすい頭痛とも言われています。
片頭痛の原因
体質やストレス、過労、飲酒、天候や天気の変化、特定の食べ物や薬が刺激となり発症する場合があります。
片頭痛の症状
発作的に強い頭痛が起こり、数時間~2,3日継続します。頭痛に先立つ症状として目がチカチカしてギザギザの光が見えたり、閃輝暗点(※1)を伴うことがあります。その次に片側(もしくは両側)がズキズキと痛み、吐き気を伴う場合もあります。また、頭痛の中で体を動かすなどして頭の位置が変わると痛みが悪化するのも片頭痛の特有の症状となります。ひどくなると顔に血が通っていないような感覚になる場合もあります。
※1 閃輝暗点とは、視野の中にチカチカと光が出現する現象がおき、人により「稲妻」「ギザギザした光」など見え方が異なります。この症状が数分~数十分程度続き、治まった後に片頭痛の症状が起こることがあるため、前兆の一つと考えられています。
片頭痛の前兆
目の前にチカチカするような光が見えたり、ものがダブって見えたりします。また、視野の一部に見えにくい場所がでたり、音やにおいに敏感になったりします。
片頭痛の対処法
・規則正しい生活を心がける
寝不足や寝過ぎをせず、規則正しい食生活を心掛ける。
・ストレス解消を心がける
趣味や運動など、ストレスを発散させるよう心掛ける。
・片頭痛中は
部屋を暗くして寝たり、痛む部分をアイスパックや氷で冷やします。
片頭痛に効果がある市販薬
市販の頭痛薬の主な成分には、ロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェン、アスピリン(アセチルサリチル酸)などがあります。15歳未満の小児にも使用できるのはアセトアミノフェン製剤のみです。胃が弱い方は、ロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェン製剤が適していますが、鎮痛効果を求めるならばロキソプロフェンかイブプロフェンとなります。
ロキソプロフェンナトリウムを含む市販薬
ロキソプロフェンはスイッチOTCであり、比較的新しい製品のためまだまだ種類は少ないです。先発品は「ロキソニンS」シリーズですが、比較的安価な後発品も発売されています。イブプロフェンよりもさらに胃にやさしいとされていますが、いずれも第1類医薬品のため、薬剤師のいる店でしか購入できません。
・ロキソプロフェン錠(皇漢堂製薬)
イブプロフェンを含む市販薬
イブプロフェンはアセトアミノフェンやアスピリンよりも効果が高く、様々な製品が販売されています。鎮痛効果を高めるため、鎮静剤のアリルイソプロピルアセチル尿素や、脳血管に作用するカフェインもプラスされた製品もあります。
・バファリンプレミアム(ライオン)
アセトアミノフェンを含む市販薬
アセトアミノフェンは鎮痛剤で唯一15歳未満の小児にも使用できる成分で、胃にやさしいことも特徴です。ただし、中には15歳未満の小児は服用できない製品もありますので注意が必要です。「ACE処方」と呼ばれるアセトアミノフェン・カフェイン・エテンザミドの配合剤もあります。
・タイレノールA(ジョンソンエンドジョンソン)
・ノーシン錠(アラクス)
・新セデス錠(シオノギ)
アスピリンを含む市販薬
アスピリンは古くから使われている鎮痛成分ですが、他の3成分に比べると胃粘膜を刺激する可能性が高く注意が必要です。ロキソプロフェンやイブプロフェンに比べると鎮痛効果もやや劣るため、最近では鎮痛剤としてはあまり積極的には選択されない成分です。しかし胃が弱くない方・アスピリンで十分に鎮痛効果を得られる場合もあり、一部の市販薬には含まれています。
・バファリンA(ライオン)
・エキセドリンA錠(ライオン)